☆体に美味しい女性に嬉しい「あまざけ」!
夏は暑さのために食欲が減退し、エネルギーや栄養素が不足しがち。そのため神経や筋肉の働きが鈍くなり、疲れやすくなります。これが夏バテです。
夏バテになってしまったら、お勧めしたいのがあまざけ?? 実は、総合栄養補助食品なんです。
◆あまざけは、「飲む点滴」
あまざけには、ブドウ糖が20%以上含まれ、人間が生きていくために不可欠なビタミン類が豊富に含まれています。
麹菌が繁殖するときに、ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、イノシトール、ビチオンなど、すべての天然型吸収ビタミン群を作って米糀に蓄積させ、それがあまざけに溶出されてきます。ですからあまざけは、まさに総合ビタミンドリンクなのです。
またあまざけは天然の必須アミノ酸を最も多く含む飲物です。米の表面はタンパク質が多く、そこに麹菌が増殖すると、タンパク質分解酵素を出して分解し、アミノ酸に変えてしまいます。病院でよく行われる点滴は、ブドウ糖溶液とビタミン溶液とアミノ酸溶液を血管から補給するものですから、これと同様の効果が得られるということです。
◆腸内環境を改善するジャパニーズヨーグルト!!
糀に由来する食物繊維とオリゴ糖が腸内環境を整えるので、便秘や肌荒れなどを予防・改善、体内の有害物質の排出に役立ちます。この働きにより、あまざけは「ジャパニーズ・ヨーグルト」と呼ばれているほどです
◆江戸時代の夏ばて防止の栄養ドリンク
「あまざけ」とはいいますが、これは米糀を発酵させたもので、でんぷん質を糖化させるため甘い飲み物になり、アルコール分は含まれていません。日本酒と原料が同じで、長時間発酵させると日本酒になるので、「甘酒」という名がついたのでしょう。
大半の方はあまざけは、寒い冬に飲んで暖まるための飲み物だとお思いでしょう。ところが、あまざけは江戸時代には、夏の飲み物として売られていました。俳句の季語を調べると、あまざけは今でも夏の季語となっています。
江戸時代には、あまざけを夏バテ防止の栄養ドリンク剤として飲んでいたのだそうです。氷を浮かべて冷たーくいただく、あるいは暑い時こそ温めていただくのもよいですね。